防災備蓄・災害時の心がけ
あの大きな災害から10年も経つのですね…
災害に合われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
さて、災害は、私たちの生活に大きな変化をもたらします。いざとなったときに自分と家族を守るのは、普段からできる「小さな備え」の積み重ねかもしれません。電気・ガス・水道などのライフラインが止まった場合に備えて、生活する上で必要なものは自宅に備蓄をしておきましょう。日頃から家族で安否確認方法などを話し合い、さらに会社でのルール作りや、地域の防災訓練への参加など、「生きのびる」ための備えをしておくことが大切です。また、災害時には感染症の拡大リスクが高まります。一人ひとりが感染症対策を徹底し、複合災害に備えましょう。 MM
普段から飲料水や保存の効く食料などを備蓄しておきましょう。飲料水は3日分(1人1日3リットルが目安)、非常食も3日分の食料として、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなどを人数分用意します。その他 トイレットペーパー、ティッシュペーパー、マッチ、ろうそく、カセットコンロなどの生活用品も用意します。
また飲料水とは別に、トイレを流したりするための生活用水も必要になります。日頃から、水道水を入れたポリタンクを用意する、お風呂の水をいつも張っておく、などの備えを心がけましょう。
(※)大規模災害発生時には、「1週間分」の備蓄が望ましいとされています。
自宅が被災したときは、安全な場所に避難し避難生活を送ることになるかもしれません。非常時に持ち出すべきものはあらかじめリュックサックに詰めておき、いつでもすぐに持ち出せるようにしておきましょう。
食品は缶詰など、加熱しなくても食べられるものを。ミネラルやビタミン不足を補うことができる野菜ジュースなどもおすすめです。さらに乳幼児や高齢者がいるご家庭は、おむつやミルク、常備薬なども用意しておきましょう。大型ビニール袋は、給水袋やトイレの袋としても重宝します。
備えるべき品目は、生活スタイルによってさまざまです。自分たちに必要なものは何なのか考えて、備えておきましょう。
災害が発生すると、特に高齢者の方は、避難や発災後の生活においてより多くの困難を抱えます。日ごろから災害へ備えて、いつも飲んでいる薬や杖、眼鏡、入れ歯洗浄剤、介護用品など、持ち出すものを準備し、地域の人に支援が必要な高齢者がいることを伝えておきましょう。
せっかく備蓄をしていても、「いざというときに電池がなかった」「賞味期限が切れていた」ということがないように、定期的に備蓄品を確認することも大切です。食品の賞味期限だけではなく、電池、薬、使い捨てカイロなどは使用期限があるので注意しましょう。例えば毎年「防災の日(9月1日)」を備蓄品のチェック日にするなど、季節の家族イベントにして忘れないようにするのも、よいアイデアです。
防災のために特別なものを用意するのではなく、できるだけ普段の生活の中で利用している食品などを多めに備えるようにしましょう。「普段使わないものを用意する特別な準備」をするとなると、管理が難しくなかなか続かない場合がありますが、「いつも使っている食料品や生活必需品を少し多めに購入しておく」のであれば、日常生活の延長線上で比較的容易に備蓄を続けていくことができます。
引用:あいおいニッセイ同和損害保険株式会社